こんにちは。
みのり農場の麻生真司です。
思い込みって怖いです。
長年、苺のショートケーキが一番美味しいと
思っていました。
赤い色、味わい、香り、酸味と確かに今でも一番かも
しれません。
でも、今までは苺のショートケーキ以外は作る必要が
あまり無いと思い込んでいたんです。
でも、夏場の高冷地栽培の苺は美味しく無いですし、
無理して夏場に高くてそんなに美味しく無い苺を使って
ショートケーキを作ってもやはり旬の時のように美味しく
無いですしね。
そこで、この前のシャインマスカットのショートケーキ、
高級マスクメロンのショートケーキ、
そして今回はなんと柿のショートケーキです!!!
何でもショートケーキにすればいいと思っているわけでは
ありません!
柿は今まで試作で挑戦していた素材ではありました!
でも、シロップで煮たり、バターでフランベしたりして
焼いても美味しく無い!というのが正直な感想でした。
煮ても焼いても、柿らしさが失われてしまって
生でそのまま食べるのが結局1番じゃない?って
結論に至ってたわけなんです・・・。
柿ってやはり枇杷と一緒で香りが弱い。
香りが薄いし、酸味もない。
難しいと勝手に思い込んでいました。
でも、この前からシャインマスカットのショートケーキに
挑戦して、ついでにメロンの王様であるマスクメロンでも
ショートケーキをやってみたところ、かなり合うんですね!
これってもしかして柿でも合うかも?って思ってやってみると、
最初は柿の果肉が固い富有柿で作ったのですが、やはり果肉の
固さが柔らかいスポンジと合わない。
でも、柿のフレッシュ感とスポンジと生クリームが意外に合う!
そこで、柿の品種を富士という果肉が柔らかく、種がない品種に
変えてみました。
すると、柔らかい果肉がマンゴーのような緻密さで
スポンジの食感とも相性抜群。
しかし、まだまだ改善点が必要でしたので、柿のショートケーキが
美味しくなる技を2つ使って完成させました。
柿なのに広がる豊かな風味と凝縮感。
ショートケーキとしての完成度がかなり高まりました。
最近、連発してショートケーキの佳作を作ってしまったので、
もう、苺のショートケーキが1番だとは言い難くなってきました(笑)
また、今回、柿のショートケーキを作るに当たって、役に立ったのが
BARでの体験です。
美味しいカクテルを作ってもらって、リキュールの種類などを
バーテンダーの方に教えてもらいました。
おかげで、柿に抜群に合うリキュールを思いつくことができました!
やっぱり食べ歩きって大事だなあと改めて勉強の大切さを実感した
開発でした☆
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