こんにちは!
みのり農場の麻生真司です!
今日もマッスルエッグについて書きます(^_^)
まずはみのり農場の歴史から☆
みのり農場は昭和38年に前身の浜崎中央養鶏場として産声を上げました。
こちらは僕の祖父が始めたものです。
祖父が始めた頃は日本は高度経済成長の真っ只中。
卵は作れば作るほど売れていったそうです。
当時の養鶏の生産方式はケージ飼いです。
また、餌も特にこだわりもなく普通の物でした・・・。
それでも業績は順調に伸びて行きました。
そして、父の代へ。
父は就農前にヨーロッパの視察研修に行きました。
そこで目にしたのはヨーロッパの農業の自然な考え方。
戦後アメリカの考え方で洗脳された日本とは違い、
自然を尊重する農業があったのです。
それは戦前の日本にもあったものです。
しかも、養鶏のケージ飼いは自然ではないという理由、
認められない飼い方だったのです。
それを見た父は、「放し飼いの養鶏をするんだ!」と
決めていました。
養鶏を継いだ父と嫁いだ母で新たなスタートを切りました。
朝5時からの餌やり(当時は自動の餌やり機はありません)に始まり
1日中重労働の日々だったそうです。
しかし、その中でも放し飼いの試験を少しずつ進めていきましたが
失敗の連続だったそうです。
放し飼いはケージ飼いと違い多くの労力を要します。
まず、ケージ飼いならば鳥かごなので、それ以上のところに
鶏が移動できませんし、1つのケージに2匹までです。
ですが放し飼いは300羽の鶏を1部屋に入れるので、
ひよこの時から夕方になると毎日部屋の中央の止まり木に
移動させるのです。(これがとても時間がかかります)
これをやらないと、暗くなると鶏は端っこに移動する習性があるので
1箇所に集まってしまい、押し合いになって鶏が潰れて死んでしまいます。
その他に、きちんと習慣をつけてやらないと巣箱で卵を産んでくれなくて
地面で産んでしまいます・・・。
皆様は放し飼いというと地面で産むのを想像なさると思います。
(実際、僕もそうでしたし、本来そういうものです)
しかし、地面で産むと鶏は本能で卵を隠してしまうのです。
隠した卵は一旦土に埋もれ、僕たちでもどこにあるのか見当が
つきません。
そしてその卵はまた何日か、もしくは何ヶ月か、はたまた1年経って
地面から出てくる場合があります。
それを見ていつ産んだ卵なのか分かりません。
表面の汚れを取ったらいつの卵か分からないのです。
(産みたての卵は表面がヌルヌルしていて地面の上で産むと土の汚れが付くので)
なので、地面で産んだ卵は販売できないのです。
いつのものか分からないので。
なのでいかに産卵箱で産んでもらうか?がとても大事なのです。
これを疎かにすると販売できない卵ばかりになってしまいます。
と言っても、どうしても地面で産んだ卵はどうしてもできてしまいます。
0%にはならないのです。
その分もコストに含まれてしまうので、放し飼いはどうしても高くなってしまいます。
ケージ飼いは地面に落ちることがないので割れたり、2級卵(殻が柔らかいなど)が
ない限りは全て産んだ日にちがわかるので、全量販売できるのです。
それとみのり農場独特のものとしては、飼料の自家配合にあります。
以外かもしれませんが、完全な自家配合を行っている養鶏場は
ほとんどありません。
トウモロコシも丸粒で仕入れ,配合前に粉砕機で小さくします。
まるで、こだわりの蕎麦屋さんが営業前に石臼で挽きたてのそば粉で
手打ちするかのようです。
そして、大豆粉、牡蠣殻、魚粉、大蒜粉末、唐辛子、など
十数種にも及ぶ飼料を独自に配合していきます。
通常は完全に配合された飼料をただ与えるか、
それに+αくらいのところがほとんどです。
自家配合を研究することで、独自の美味しいさや栄養価の高さを
実現しています。
自家配合するだけでも、時間と労力がかなりかかりますので
その分はどうしてもコストが高くなってしまいます。
分かりやすくいいますと、大量生産の日清の小麦粉を
まとめて買った方が安いのですが、おいしくこだわった物を
作りたいので厳選された小麦を仕入れ、自社で製粉して
風味豊かな小麦粉を作っているとでも例えましょうか。
こうやって徐々に放し飼いの精度を高めて現在に至ります。
放し飼い、自家配合飼料、手間暇をかけて初めて
健康な鶏からおいしく栄養価の高い卵は生まれます。
こうやって50年を迎えたみのり農場の技術の結晶として
マッスルエッグは誕生したのです。
20種に及ぶ各種アミノ酸が2倍、
DHA、EPA、レシチンと全ての栄養素が
1個の卵にたくさん詰まっています。
卵って身近な食材ですが、凄い栄養素が高い
素晴らしい食品です。
皆さんも、肉ばかりではなく、栄養バランスに優れた
卵をもっと活用して健康になって下さいね。
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